そして夜は明ける

2021年12月31日

 ご無沙汰しております、浜田省吾の武道館ライブに落選し傷心の伊吹亜門です。

 28日に昼の仕事を収めてから今日まで、親戚の挨拶回りで九州に行っていました。ふらふらになりながらつい先ほど名古屋に帰ってきたのですが、気が付けばもう大晦日です。Time fliesというヤツですね。


 2021年を振り返ると、比較的沢山の作品をお届けすることが出来たのではないかと思います。

  • 2月 『雨と短銃』(東京創元社)
  • 6月 「帝国妖人伝」第一話「長くなだらかな坂」(小学館『STORY BOX』2021年7月号掲載)
  • 8月 『幻月と探偵』(KADOKAWA)※第24回大藪春彦賞の候補に選んで頂きました。ありがとうございます。
  • 10月 「帝国妖人伝」第二話「法螺吹峠の殺人」(小学館『STORY BOX』2021年11月号掲載)

 やりたかった幕末京都のミステリ長編、また満洲ミステリを形にすることが出来、またそれらを評価して頂けたので私としては大変満足な一年でした。去年までの作家的沈黙を考えると年に単著2冊など夢のようですが、何事もなければ来年も2冊の新刊がお届け出来る筈です。飽くまで何事もなければ、なのですが。

 ちなみに、来年出す2冊の概要は以下の通りとなります。

  • 大正時代の京都を舞台にした、(伊吹亜門が考える)恋愛×ミステリの連作短編集
  • ちょっと変わった現代の京都を舞台にした、少年少女たちの戦闘系ミステリ中編集

 またこれら以外にも、今年は遂に出せなかった江藤さんと師光の《明治京洛推理帖・東亰明暗篇》や《帝国妖人伝》の新作、またノンシリーズ短編などもぽつりぽつりと出していく……予定です。


 私事ですが、11月に結婚をしました。ミステリ作家と会社員であることに加えてもう一つ新しい草鞋を重ねて履くこととなり、その分歩みは遅くなるかも知れませんが、気長にお待ち頂けますと幸いです。

 

 皆さんも、寒さとコロナにはどうぞお気をつけて。来年もどしどしやっていく所存ですので、引き続き伊吹亜門をよろしくお願いします。