【新刊告知】『名探偵(あるいは入舟家)の一族』
2026年08月16日
「人間のこころはおもしろい。歓楽きわまって哀傷の生ずることもあれば、かなしみの極致に、ホンノリしたうれしさが同居していることもある」
「人間のこころはおもしろい。歓楽きわまって哀傷の生ずることもあれば、かなしみの極致に、ホンノリしたうれしさが同居していることもある」
房総半島南部の鄙びた漁村、鱧戸村で、分限者の魚棚賀一が崖から転落して死亡した。賀一は死の間際、娘婿の魚棚時雨朗にこんな言葉を遺していた――「祠を壊せ、嵐の夜に」。
同封いたしましたノートは、那智中尉が鱶姥に着任後、その死の直前までつけていた日記になります。訳あって当方が引き取り、いつか遺族の方に手渡そうと、今日に至るまで大切に保管しておりました。
満州国哈爾浜の私立探偵、月寒三四郎の許に、満洲人の少女が訪れる。少女はなけなしの金を手に、馬賊に身を投じた兄を捜して欲しいと月寒に依頼する。
『このミステリーがすごい! 2026年版』(宝島社)に来年以降の新作情報「私の隠し玉」と、特別エッセイ「私と昭和」を寄稿しました。後者は時代ミステリと"無免許運転"について述べています。なんじゃそりゃと思った方は是非ご一読を。