ミステリ作家、伊吹門の公式ブログです。


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房総半島南部の鄙びた漁村、鱧戸村で、分限者の魚棚賀一が崖から転落して死亡した。賀一は死の間際、娘婿の魚棚時雨朗にこんな言葉を遺していた――「祠を壊せ、嵐の夜に」。

同封いたしましたノートは、那智中尉が鱶姥に着任後、その死の直前までつけていた日記になります。訳あって当方が引き取り、いつか遺族の方に手渡そうと、今日に至るまで大切に保管しておりました。