SRアワード2019
2019年07月06日
拙作『刀と傘 明治京洛推理帖』がSRアワード2019を頂きました。
SRアワードとは、1952年に京都で発足した日本最古のミステリファンクラブ「SRの会」によって選ばれた、前年度の国内外最優秀ミステリに与えられる称号です。(詳細はこちらをご確認下さい。)
東京創元社の担当氏からその一報が届いたのは、忘れもしない4月12日の夕方でした。なぜ覚えているかというと、その電話を貰ったのが『名探偵コナン 紺青の拳』の公開初日で、丁度会社帰りに立ち寄ったTOHOシネマズ二条でチケットを買っている時だったからです。
礼を云って電話を切った時、胸中に浮かんでいたのは、喜びと驚きと畏れ多い気持ちが綯い交ぜになった気持ちでした。
ミステリに淫してきた者として、勿論「SRの会」の名は知っていました。
出会ったきっかけは狩久だったと記憶しています(余談ですが伊吹亜門は狩久が大好きでしてね。「訣別―第二のラヴ・レター」とか至高の短篇ですよ)。私にとって「SRの会」は旧称の「関西鬼クラブ」の方が馴染み深く、それ故に"ミステリの鬼"たちが集う会だという認識でした。
そんな方々に自作を評価して頂いたのですから、嬉しくない訳がありません。しかし同時に、これはエライことになったぞ、と襟を正さずにはいられないのが正直な気持ちです。
頂いたSRアワードの名に恥じぬよう、今後も精進してまいります。ありがとうございました。