【新作告知】「魚棚家の崩壊」
2026年06月10日
房総半島南部の鄙びた漁村、鱧戸村で、分限者の魚棚賀一が崖から転落して死亡した。賀一は死の間際、娘婿の魚棚時雨朗にこんな言葉を遺していた――「祠を壊せ、嵐の夜に」。
同じ山のなかには、魚棚家が代々祀っているという「蛇奴」なる家神の祠が存在した。その祠を調べていた土地開発業者は、その日の晩に逗留している温泉旅館の一室で不可解な縊死を遂げていた。
果たしてこれは祟りなのか。
高校時代の旧友たる時雨朗の要請を受け、ミステリ作家の入舟清乃は早速調査に乗り出すのだが……。
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6/10配信の『WEB小説推理』2026年7月号に「魚棚家の崩壊」という短編を寄稿しました。
《歴史×船舶》を主題とした連作ミステリの最終話。平安時代の遣唐使船、戦国時代の安宅船、江戸時代後期の異国船、太平洋戦争末期の特攻艇と続いて、今回は平成9年の房総半島を舞台に選びました。なぜこれが《歴史×船舶》ミステリとなるのかは、最後までお読みいただければきっと分かる筈です(土俗的なコンテンツとミステリの相性が良いことは周知の事実ですが、創作者として、それらの扱いは特に慎重であるべきだと個人的には考えています)。
なお、本シリーズは『名探偵(もしくは入舟家)の一族(仮)』というタイトルで双葉社さんから今年の夏に刊行を予定しています。ご期待ください。
