この二つを見てすぐ共通点に気が付いた人は、あまりいないのではなかろうか。もしいるとすれば、それは恐らく水泳部のマネージャーを経験したことがあって、なおかつ阿川弘之の「海軍提督三部作」を面白く読んだ私のような人間に違いない。

新型コロナウイルスの影響で、4月に入ったらお報せ出来ると思っていたイベント告知やら刊行予定やらが全て未定になってしまいました。そのためお茶を濁し......もとい、当初の予定を変更してお送りします。

2月17日発売『小説すばる2020年3月号』の《一期一衣》というコーナーに、「眼鏡と私」というエッセイを寄稿しました。

例えば料理の写真をSNSに上げる際、その端にさり気なく向かいのお皿やグラス、または手などを写り込ませることで、一緒に食事をしている"誰か"の存在をそれとなく匂わせたりする、男女共有の表現術のことです。あんまりやると疎ましく思われる例のヤツです。

何かを嫌う理由というのは言葉にしやすいものですが、こと好きな理由になると、これがなかなか難しいものです。

「分子ガストロノミー（ぶんしガストロノミー、英: molecular gastronomy）とは、調理を物理的、化学的に解析した科学的学問分野である。分子美食学と訳されることもある。」